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お知らせ・コラム

米国サンフランシスコでのDreamforce2013に参加しました

コラム

2013.11.20

米国サンフランシスコの街は、この期間ブルーに染まる。
そう、年に一度のSalesforce.com社のイベント「Dreamforce2013」が開催されるからだ。
このイベントも今年で11回目。私自身は、3度目の参加となる。
初めて参加したのは3年前。見るものすべてが衝撃的であり、また感動的であった。
何より、マーク・ベニオフCEOの魅せる講演、キーノートがあまりにも素晴らしく、ユーザーであることを誇りに感じた次第であった。
特に近い未来を色々と感じさせられて、是非ともこうなりたい、こうしていきたいとヒシヒシと感じたのを覚えている。


ただ、人はどうしても慣れてくるもの。すごい未来が現実になると、もっとすごい未来を感じたくなる、欲しくなるもの。
その結果近年は、本当はすごい事を発表されているのに、すごいと感じないように感覚がマヒしてきていた。
また、大企業のユーザー事例中心の構成となり、大手だからと出来るのだと感じることも増えてきていた。
自社としての未来を描けない、感じられないようになってきているように感じていた。


それを感じてかどうかは知らないが、今年はキーノートの構成がかなり違っていた。
そう、まずはファンデーションからの発表であった。
ファンデーションとはその名の通り、基金。
創立当初からセールスフォース・ドットコム社では取り組まれており、1/1/1モデルと呼ばれている。
人々、テクノロジー、リソースの活用により、世界中のコミュニティを向上する社会貢献活動のことである。
製品の1%、株式の1%、就業時間の1%を地域社会に還元する「1%モデル」である。
社員の業務時間の1%をそれらの活動に役立てたり、NPOに向けて製品をまた技術サポートを提供したり、また助成したりと。
以前からもDreamforceの中で報告は有ったんですが、それほど告知に時間は取っておられませんでした。
今回はこの話が冒頭に、また30分も時間をかけて現状報告をされる形に。
また、支援を受けたハイチの首相までが、今回特別に参加され、この場で様々な報告をされると言う徹底ぶり。
これが、日本ならばすぐに偽善者と言われてしまうのでしょうが、そこはアメリカ。賞賛の渦でした。

その上で、新たなプラットホーム「salesforce1」の発表もあった。
以前からもモバイル重視だったので、アプリだけかと思いきや、実はデスクトップ版も発表。
モバイルファーストの考えが更に進化、深化した形ですね。
特にモバイルでの見やすさや使い勝手をアップさせるため、今までのアプリを1本化。
モバイルだけで、業務が完結する方向にかなり近づいた製品が出来上がってきたと感じる。

すでに本日の発表前にリリース済みで、改めて使い勝手は他で記述する予定。
これらも今回のテーマである「WELCOME TO THE INTERNET OF CUSTOMERS」の具現化の一つ。
本当に客のことを知っているか、理解しているかとの問いかけが有り。
IBM調査では66%の企業がカスタマーの事をわからないとのこと。
また、カスタマーが望むアプリを多くの企業が作れていないと。
折角、500億ものモノがインターネットでつながっているのに、それを活かしきれていない現状があると。
一例だが、フィリップスの電動歯ブラシが、ネットにつながり、顧客のさまざまな情報を提供し、それを基に適切な対応ができるようになったと。
つながることの重要性、そしてつながっている情報の使い方、活かし方を簡単に出来るようになると。
非常にこの部分は、驚きであり、実は当たり前なのにできていなかったところであり、それが出来るようになると。
カスタマーカンパニーへの近道、材料を提供しているのだというわけでか。


更に、追い打ちをかけるように、マーケティングクラウドの機能アップも報告あり。
直近のExactTarget社の買収により、大幅な機能アップが図られる模様。
事例として、ソニーコンピューターエンターテイメント(SCE)社のPS4のマーケティングの自動化なんて、非常に楽しく、興味深い話。
2時間半興味が切れない話が続出。
例年の事なんだが、あまりの会場の寒さに退場していく人続出だけは、残念なところでした。


その上で、午後からはセールスフォース・ドットコム本社にて今後のロードマップを拝聴。
詳しくはここでは書けませんが、今後のバージョンアップに期待が持てます。
更にCloud EXPOで、さまざまなパートナーの商材を確認。

日本とは違う、熱気とパワー、そして広がりを感じ、まだまだ日本でやるべきことは多いなと感じた次第。
本当、できるならばユーザーの皆さんは、こちら現地に来てDreamforceを肌で感じていただきたいものです。
あっ、そうそう、オープニングはヒューイ・ルイスの「Back in Time」。途中で「Power of Love」も生演奏で。

更に、機能説明の際に、車に乗ってブラウン博士(ドク)も登場。Salesforce1の所で掲載した写真。
まさにターゲットが、バック・トゥ・ザ・フューチャー世代か。私もドンピシャ。
改めて来年は皆さんも是非。勿論、私も同行しますので。宜しくお願いいたします。


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