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お知らせ・コラム

ソチパラリンピックを終えて

コラム

2014.03.17

■競技中継が一切なかったパラリンピック

オリンピックに続き、パラリンピックも無事閉会を迎えた。日本勢もメダル6個と大健闘。勿論、メダルに届かなかった選手たちにも大きくエールを送りたい。


ただ、残念ながら今回もNHKを含め競技中継は一切ない。開会式、閉会式の中継のみ。NHKだけが、ダイジェストで番組を作成しているだけ。民法に至ってはメダルが採れた選手だけを少し報道するという位置づけ。勿論、民放はまだまだ商売にならないとの判断であり、放送がにいと言うのはわからないでも無い。NHKはライブとは言わずと、深夜に録画でも放送しても良かったのではなかろうか。まだまだパラリンピックがそれぐらいの位置づけであるということなのだろう。

 
 

■パラリンピックとオリンピックの共同開催

これらを踏まえ、オリンピックと一緒にパラリンピックを競技を行なえばと言う意見もある。パラリンピックも一つの競技と位置づければ、放送もされるし、知名度も上がるであろうと。


ただ、これに対しては私自身は異論を唱える。ご存知のように、オリンピックは限られた期間の中、過密スケジュールで競技は行われる。ビジネスベースで人気のない、面白味のない競技や、競技国が少ない場合は、すぐさま外されてしまう。組み入れたとしても、ルールが簡単に変更されられてしまう。そう、夏の場合だと野球がその憂き目に合ったのを覚えている人も多いだろう。日本であれだけ競技人口や、観客が居たとしてもワールドワイドで見れば、少ないわけだ。勿論、野球が外れたのがそれだけの単純に理由では無かろうが、これらに照らし合わせると、パラリンピックの競技はどうだろうか。


とは言え、いずれは一緒にすべきとも思っている。何も障害者だから、健常者だから分ける必要は全くない。ただ、今は残念ながら時期尚早だと感じている。


しかし、それとマスコミの放送の少なさはあまりにも乖離している気がする。まずは、ここを埋めていくことが少なくとも東京五輪2020の課題の一つであろう。真央ちゃんに対する失言をした、森元首相もソチの現地に入り、パラリンピックを見学、応援した。こういうことが、大事だと思うし、こういうことから少しずつ変わっていくと思う。

 

 

■16年前の長野パラリンピックにて

16年前に長野パラリンピックに向けての練習をしている選手を、たまたまスキーに行った志賀高原で多数見かけた。あの衝撃、あの驚きは今でも覚えている。チェアスキーと視聴覚障害者の方々の練習を見かけた。チェアスキーの方とはリフトに乗る際に少し話をした。視聴覚障害者の方の周りでは、静かに、また邪魔にならないように滑った。その場で見た方達の滑りは本当凄かった。それは障害者だからとしての驚きではなく、単純にアスリートに対する驚きであった。単純に凄い、素晴らしいと。


共存共栄とは上からの目線ではあるが、これを期に一緒に過ごすとはどういうことかを考えてみたい。例えば、少し低い視線で街を見てみたり、歩いてみてはいかがだろうか。それだけでも色々と発見はあると思う。そう、我々がやるべきこと、考えるべきことは色々とあることに気づくと思う。


最後に、ソチに関わったパラリンピックの選手、オリンピックの選手、そして関係者の方々本当お疲れ様でした。これからもいい滑りをジャンプを回転を我々に魅せて、見せてください。思いっきり応援し続けます。


 


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