■JAPAN IT WEEKに今回も参加
毎年参加するようになって5年目ぐらいになるJAPAN IT WEEK。ITサービスを提供している企業が一手に集まり、商談をしたり、情報を収集出来る場。特に、あるジャンルだけでなく、CLOUD、CRM、開発、データストレージ、マーケティング、モバイル、通販と周辺も含めて一気に情報を得ることが出来る場である。
弊社としての参加趣旨は、今後の伸びる方向性を探りながら、自社として取り扱ったり、組める先を探すことが一つ。また、有益な情報をとりまとめ、関西でのクライアントに提供していくことである。ただ、東京ビッグサイトの広大な敷地に様々な企業が出展していることもあり、ある程度は絞ることが必要。
その中今回注目したのは、クラウド、マーケティング、GISの3点。今回だけでなく、ここ数年はこれらを中心に見ているというわけだ。また、流石にこれぐらいの期間参加してくると、流行りすたりが幾つか見えてくる。その中で感じたことをいくつか簡単にレポートしてみた。
■クラウド、マーケティング、GIS
1点目、クラウドに関しては、少し潮目が変わってきているのかと言う気がした。何でもかんでものクラウド化しましょうではなく、実際の業務をこういう風に置き換えていこうという具体的なソリューションが出ている気がした。やはり、ただの流行から一般的になりつつあり、実例が増えてきたことが要因かもしれない。実際ブースに聞いても質問内容がより具体的になっていると。
また、だからこそこういった展示会はもう不要と判断されたのか、マイクロソフト社の出展が無かった。よく、セールスフォース・ドットコム社と並んだブースで、客の奪い合いをしていたのが、今回は見られなかった。
間にデスクネッツ社があったが、kintoneを提供しているサイボウズ社のブースセミナーはいつも盛況。ディズニーのトゥーンタウンを模したブースも楽しさ満載であった。今後もこの2社の争いは、トップ2人のやり合いと共に、見ていきたいものだ。
2点目のマーケティングに関しては、流行りのマーケティングオートメーションのブースを期待したがあまり無かった。まだまだ、一般的にはそういう世界ではないのかもしれない。
ただ、エクスペリアンジャパン社のブースセミナーは結構目を見張るものであった。一度じっくり話を聞かせてもらいたいものだ。
ブースではないが、LINE社のセミナーは非常に参考になった。LINEはSNSではなく、ある意味新たなインフラ。スタンプは無視されない新たなマーケティングツールになったとのこと。なるほどと色々と感じることもあり、LINE@も新たになったこともあり、この辺りは色々と今後活用し、また提案していこうと考える。
3点目はGIS。それほど各社が力が入っているわけではないが、確実に発展はしていきている。ただ、マーケティング部門ではそこそこ使えるのだが、フィールドワークに活用するとなるとまだまだ疑問符がつく。
建築・不動産業界にクライアントを多数持つ身としては、地図とデータ、業務は切っても切れないところ。この辺りは、いくつかのベンダーと打合せをしながら、独自のソリューションを提供していきたいものだ。
■エンタープライズ向けが中心?
また、全体を通して気になるのが、エンタープライズ向けのソリューションが多かった気がする。勿論、ベンダー、メーカとしてもそっちを狙った方が、売上、利益が立ちやすいのは予想が経つ。しかし、本当に困っているのは中小企業。そこに安価にいいものを導入していくのが、今後の日本を立て直していく一つの形ではないだろうか。
自社だけでは扱え切れない場合に、弊社のような企業が密に支援をしていく。そういうことをすべきだと、改めて感じる2日間であった。クラウド、マーケティング、そこにGISを絡める。色々と出来そうだ。