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あとの祭りにならないように

コラム

2014.08.01

■「あとの祭り」にならないように

1カ月間に渡る祇園祭が終わりました。そう、祇園祭は宵山と山鉾巡行の期間だけだと思われがちですが、実は細かな行事が1カ月間に渡り、執り行われてます。
そんな中、今年は49年ぶりに「後祭」が復活。今までの7月14日~17日を「前祭(さきまつり)」、今回復活した7月21日~24日を「後祭(あとまつり)」と呼びます。「後祭(あとまつり)」と言うのをどこかで聞かれたことないですか。そう「あとの祭り」の語源は祇園祭から来ているわけですね。

辞書で引いてみますと

『諸説がありますが、京都八坂神社の祇園祭の期間中、7月17日を『前の祭り』といい7月24日を『後の祭り』という。前の祭りは、祇園ばやしにあわせて鉾車や山車がたくさん出るため、まるでパレードのように賑やかだといいます。後の祭りは、神様が神輿で神社に帰ってくる還幸祭(かんこうさい)であるため、山鉾もお囃子もない。そのため見てもあまり面白くないのである。『見物に行っても意味がない』という事から、後悔や手遅れという意味となった説。』だとか。

そう、今回復活した「後祭」が当時それほど面白いものでもなく、わざわざ意味がないという意味で使われた始めたみたいです。また、そのことにかけて、一年前の創業時にも「あとの祭り」にならないようにと投稿をした次第です。


■150年ぶりの大船鉾の復活

メインイベントの宵山・山鉾巡行の観光客が多いわけだが、京都市の思惑としては、その他の日程にも分散して満遍なく来てほしいと言うのがある。また、宵山で集中的に人が集まるが故の事故を避けたいと言うのもある。だからこそ、今回後祭を復活させ、二週にわたって京都に来てほしいというのが目論見だったとのこと。

実際、参加者数を振り返ってみると、

●前祭
7/14(月) 宵々々山 8万6千人(昨年比12.4万人減)
7/15(火) 宵々山 28万人(5万人増)
7/16(水) 宵山 34万人(7万人増)
7/17(木) 山鉾巡行 11万人(3万人減)
合計 81.6万人(3.4万人減)

●後祭
7/21(月) 宵々々山 4万人
7/22(火) 宵々山 2万人
7/23(水) 宵山 2万人
7/24(木) 山鉾巡行 6万人
合計 14万人

前祭と後祭の合計 95.6万人(10.6万人増)


上手く分散しつつも、観光客増となった模様で、当初の目論見通りなのではないでしょうか。特に、一つは前祭宵々々山の歩行者天国、出店中止の影響による減少幅が大きいのでしょうね。それに対して、後祭の目玉は、大船鉾の150年ぶりの復活が、地元住人としても嬉しい話だったのでしょうね。悲願の復活と言う。ただ、まだまだ未完成の部分も多く、これからも進化を遂げていく模様。こういう所が、京都がいつまでも輝き続けているところだと思います。古きものも大切にし、新しいことも取り入れていく。まさに企業としても鏡でもあります。


更に京都は米国の旅行雑誌でランキングが観光としてして今年1位に。実際最近弊社の周りにも多数の外国人観光客の方を多数見かけます。そういった外国人に対する対応を、更に高めていくことが、必要とも感じます。この辺りは弊社も何らかの形で携われることができればと、考えております。


「後祭」が「あとの祭り」では無かったとは40数年祇園祭に参加してきた身としての正直な感想。49年前がどうだったのかは知りえませんが、今後は「あとの祭り」での引用は、外してもらわないといけないかもしれませんね。


 

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