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セールスフォース・ドットコム社「Salesforce Summer」に参加して

コラム

2015.08.03

先日、東京と大阪で開催されたセールスフォース・ドットコム社のプライベートイベント「Salesforce Summer」に参加してきました。東京は虎ノ門ヒルズフォーラムにて7月24日に、大阪はザ・リッツ・カールトン大阪にて7月28日に盛大に開催されました。7月よりTV CMも開始され、今までより更に、一般的な知名度、認知度が上がってきている気がします。その為、参加者数もぐっとアップ。

 

今回は「IoT」「マーケティングオートメーション」「アナリティクス」「モバイル」の4つがメインテーマ。セールスフォース・ドットコム社の最大のイベントが本国米国にて例年秋に開催されるため、夏のイベントは場つなぎ的に開催されていると言われていましたが、今回はそんなことはありません。機能拡充の話は抑えられているものの、最近の様々なユーザーの導入事例や、上記のテーマが色々と話され、聞いてて楽しく、また勉強になるセッションも多くありました。それらを簡単にまとめてみます。

 

 

■基調講演 ~Welcome To The Customer Success Platform

基本は東京も大阪も同じ内容。ただスピーカーが東京は小出会長、大阪は川原社長と異なる。それだけで、語り口調が違うことも有り、聞こえ方は少し異なるも、伝えたいことは同じ。テーマである「IoT」「マーケティングオートメーション」「アナリティクス」「モバイル」そして、パートナーとの「エコシステム」をユーザー事例やデモ、そして実際のユーザーに登壇していただいての話につながる一連の流れ。概論的な部分をまずはこの基調講演にて理解し、その後のセッションへのイメージを高めていただくと言った形である。

特に東京では本国から責任者が多数登壇し、英語と日本語が入り混じる基調講演に。この辺りは、宇陀元社長との時代とは少し異なる雰囲気。日本にいながら、アメリカでのDreamforceのセッションに参加している風であった。

 

 

■IoTではなく、IoCに

パスワード的に扱われることも多いIoT(Internet of Things)ですが、実際の所はまだまだ本当の意味で活用できている企業は少ない。そもそも、様々なセンサーからデータを取得して、活用するというのは、閉じた空間では昔から出来ていたわけだが、それらを顧客データや、商品開発と言った部門に可能な限りリアルタイムにフィードバックをし、それらにより方策を変えていく手法が無かっただけである。

それらをエコシステムとして、既存のセールスフォースパートナーと、デバイス側のテクノロジーパートナー13社をまとめあげ、「Salesforce IoTジャンプスタートプログラム」として、今回発表。

そうなんですよね、ここまで仕上がってくると、様々なパートナーの力を結集し、あらゆる分野の企業のIoTを進めていけるようになりますよね。

そして、「IoTを進めるIoC企業になっていかねばならないと」との新しいメッセージも。そう、Internet of Customerへと進めていかねばならない。

 

実際、それらを実践されている事例がいくつか発表されていました。一つが、建設現場の重機にセンサーを取り付け、稼働状態(時間)からCO2の排出量を測定していく、東急建設様の事例。

もう一つが、無人で運営しているランドリーを稼働状況を読み取り、更にBIツールである「MotionBoard Cloud」を活用し、グラフィカルに表現。更に、第三者データと重ね合わせながら、出店計画も立てていくと。自社データと外部データを重ね合わせ、何かが効率的かを的確に分析しているハイアール様の事例。

共に、センサー(モノ)と、セールスフォースを上手くつなげている事例、そう、IoCを進めてられている企業であることを感じました。

 

 

■マーケティングオートメーションとアナリティクス

IoTだけでなく、マーケティングオートメーション(MA)やアナリティクスクラウドも少しずつ進化されている模様。特に、Pardotを活用してのサイバーエリアリサーチ社の事例なんかは、導入前からのメールへの反応が20倍以上になっているということで、非常に満足されている事を発表されていました。まだまだ日本での活用事例が多くはありませんが、少しずつですが、浸透が進んでいる模様。弊社もいずれは活用したり、導入支援をしたりしていきたいものです。

 

 

■Lightning専門ブースも設置

そして、モバイルとしては、Salesforce1 Lightningを使用して開発を進めたアプリの専門ブースが出来ていたり、更にいくつかコンポーネントも提供開始。これで今まで以上にモバイルアプリの開発も、スピーディにまた、簡単に出来るものの考えます。

実際それらのブースも活況であり、パートナーと進めるエコシステムが更に進んできているのでしょう。弊社も導入パートナーとして、その波に乗り、いい形でお客さまに提供していきたいものです。

 

 

ざっと、2日間の内容をまとめてみましたが、冒頭でも書きましたが、中継ぎ的なイベントではなく、非常に意義のあるイベントでした。残念なことは、興味のあるセッションが同じ時間に開催されていたりと、聞けない部分が幾つかあったこと。とは言え、今後もSalesforceからは目が離せません。


■Salesforce Summer イベントページ


 

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