株式会社ギミックプロジェクト

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お知らせ・コラム

三現主義を徹底すること

コラム

2014.10.21

弊社のミッションは中小企業にてクラウドを徹底活用している状態に持ち込むことである。勿論、持ち込むことが目的ではなく、持ち込んだ結果、業務が効率化されたり、情報がスムーズに取り出せる状態になり、その上で浮いた時間を本来の業務を遂行することに使うことである。だからクラウドを導入することより、活用する部分を重要視し、徹底的に支援していくわけだ。


そのため、その企業の中に入りこんで、一緒に業務の仕組みそのもの(システム以外の部分も含めて)を変えていくこともしていく場合がある。勿論、徹底的に活用するために研修の講師を行なうこともやっている。今回はそんな中、大阪に本社工場がある企業での研修の事例。


■当初は情報共有から


工場は大阪だけでなく、九州や関東にも工場が数か所ある製造業の企業様。クラウドコンピューティングシステムであるセールスフォース・ドットコムのCRMを数年前より導入し、まずは情報共有としてchatter(社内SNS)を利用。色々な場で社長が発表されるぐらいに、この活用度合は日本ユーザーの中でも最高級だ。
その後機関システムとも連携を進め、営業活動や受注(見積)状況の見える化を進めてられている段階。データに関してはダッシュボード(一覧して数値状況が把握できるシート)として、自動メール配信もされている。そう最先端を突き進まれている企業様である。


■三現主義(現場、現物、現実)の徹底


ただ、現場(工場)での活用度合と言うと、担当者ごと、工場ごとで少しバラつきがある。それについては色々な原因が考えるであるであろう。そもそも距離による温度差を無くし、感受性を高めるために、chatterを活用してきたところがある。とは言え、システムを徹底活用していくには、一方的の情報発信だけでは、なかなか活用度合が上がらないところがある。だからこそ、弊社ではお客さまの現場に出向き、現物を見たり、現場の声を聴き現実を理解することを徹底している。
と言うことでこのお客さまに対して、本社を含め4工場にそれぞれ3回出向き、セールスフォース活用研修を実施している。そう、単発だけでなく、複数回執り行うことで、全体的に活用度合を向上していくことを目指しているわけだ。


そんなこんなで、明日は九州工場で2回目の研修です。

  

iPhone6かiPhone6Plusのどちらを選ぶのか

コラム

2014.09.26

iPhone6及びiPhone6Plusが発売されて早一週間。当初から入手予定であった方々は、手元にお持ちのことと思われます。私自身もネットで注文し、2日遅れで入手完了しております。ちなみに私の機種はiPhone6のゴールド128GBモデル。

薄く、大きく、ラウンドフォルムになっただけでなく、巷では曲がりやすいという新しい評価も。まあ、当たり前と言えば当たり前ですね。

何より驚きは、発売から3日間で全世界で1000万台が販売されたとか。何だか、恐ろしい数字ですね。日本の家電量販店における実売データを集計した「BCNランキング」の9月23日に発表した携帯電話ランキング(2014年9月15日~21日)によれば、上位20機種のうち18機種がiPhoneであり。そのうち9機種がiPhone6で、6機種がiPhone 6 Plus、残り3機種がiPhone 5sだとか。出荷分析をすると、iPhone6Plusが品薄であったことも有りますが、8:2で6が圧倒。

結局はそのものに何を望んでいるかによって、どちらを選ぶかが異なってくるのでしょうね。


私自身も正式発表前までは6Plusを購入しようと目論んでいました。ただ、予想以上の大きさに少し躊躇。電車で街でと気軽にポケットから出し、手軽に片手で文字を入力しようと考えると、私の小さな手では6Plusは持て余し気味。6Plusは客先で提案する際に見せるにはいいサイズと言う話もあるが、iPad mini Retinaを所持しているとしては、こちらで十分。その結果、6を所有することを選択したわけです。ただ、6S Plusが登場する1年後には、iPad miniの後継機種として買おうという先のイメージは出来上がっています。


あまり、変わっていないとか、スティーブ・ジョブズならこうしなかったという声もありますが、確実に進化はしています。まずは、店頭でじっくりと触ってみることがお勧めです。是非。

 

  


あとの祭りにならないように

コラム

2014.08.01

■「あとの祭り」にならないように

1カ月間に渡る祇園祭が終わりました。そう、祇園祭は宵山と山鉾巡行の期間だけだと思われがちですが、実は細かな行事が1カ月間に渡り、執り行われてます。
そんな中、今年は49年ぶりに「後祭」が復活。今までの7月14日~17日を「前祭(さきまつり)」、今回復活した7月21日~24日を「後祭(あとまつり)」と呼びます。「後祭(あとまつり)」と言うのをどこかで聞かれたことないですか。そう「あとの祭り」の語源は祇園祭から来ているわけですね。

辞書で引いてみますと

『諸説がありますが、京都八坂神社の祇園祭の期間中、7月17日を『前の祭り』といい7月24日を『後の祭り』という。前の祭りは、祇園ばやしにあわせて鉾車や山車がたくさん出るため、まるでパレードのように賑やかだといいます。後の祭りは、神様が神輿で神社に帰ってくる還幸祭(かんこうさい)であるため、山鉾もお囃子もない。そのため見てもあまり面白くないのである。『見物に行っても意味がない』という事から、後悔や手遅れという意味となった説。』だとか。

そう、今回復活した「後祭」が当時それほど面白いものでもなく、わざわざ意味がないという意味で使われた始めたみたいです。また、そのことにかけて、一年前の創業時にも「あとの祭り」にならないようにと投稿をした次第です。


■150年ぶりの大船鉾の復活

メインイベントの宵山・山鉾巡行の観光客が多いわけだが、京都市の思惑としては、その他の日程にも分散して満遍なく来てほしいと言うのがある。また、宵山で集中的に人が集まるが故の事故を避けたいと言うのもある。だからこそ、今回後祭を復活させ、二週にわたって京都に来てほしいというのが目論見だったとのこと。

実際、参加者数を振り返ってみると、

●前祭
7/14(月) 宵々々山 8万6千人(昨年比12.4万人減)
7/15(火) 宵々山 28万人(5万人増)
7/16(水) 宵山 34万人(7万人増)
7/17(木) 山鉾巡行 11万人(3万人減)
合計 81.6万人(3.4万人減)

●後祭
7/21(月) 宵々々山 4万人
7/22(火) 宵々山 2万人
7/23(水) 宵山 2万人
7/24(木) 山鉾巡行 6万人
合計 14万人

前祭と後祭の合計 95.6万人(10.6万人増)


上手く分散しつつも、観光客増となった模様で、当初の目論見通りなのではないでしょうか。特に、一つは前祭宵々々山の歩行者天国、出店中止の影響による減少幅が大きいのでしょうね。それに対して、後祭の目玉は、大船鉾の150年ぶりの復活が、地元住人としても嬉しい話だったのでしょうね。悲願の復活と言う。ただ、まだまだ未完成の部分も多く、これからも進化を遂げていく模様。こういう所が、京都がいつまでも輝き続けているところだと思います。古きものも大切にし、新しいことも取り入れていく。まさに企業としても鏡でもあります。


更に京都は米国の旅行雑誌でランキングが観光としてして今年1位に。実際最近弊社の周りにも多数の外国人観光客の方を多数見かけます。そういった外国人に対する対応を、更に高めていくことが、必要とも感じます。この辺りは弊社も何らかの形で携われることができればと、考えております。


「後祭」が「あとの祭り」では無かったとは40数年祇園祭に参加してきた身としての正直な感想。49年前がどうだったのかは知りえませんが、今後は「あとの祭り」での引用は、外してもらわないといけないかもしれませんね。


 

開業2年目を迎えるにあたり

コラム

2014.07.16

本日7月16日は祇園祭の宵山。

そして、株式会社ギミックプロジェクトの設立記念日です。
7月より弊社は2期目に入っているわけですが、昨年の今日、立ち上げた次第です。それから、本当あっという間の一年でした。


あっという間と言いましても、色々なことがありました。嬉しいこともあれば、厳しいことも多数、本当苦難の一年でした。とは言え、周りには暖かく見守っていただける方々や、手を差し伸べていただける方々が多数おられ、その結果今があるというわけです。

また、企業としてはまだまだ未熟な部分ばかりですが、いくつかの企業様に弊社を、また代表である私山口を買っていただき、そしてご支援をさせていただいている最中です。

当初からの予定通り、常に必要な企業ではないが、「ある面ではご相談をしたくなる、そして解決が見つかる」、そういった企業として、これからも進んでまいりますので、宜しくお願いいたします。

代表取締役
山口 純平

  

  

営業支援EXPOに参加をして感じたこと

コラム

2014.07.11

7月9日~11日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている営業支援EXPOに参加をしてきました。
ほぼ全部のブースをまわり、その際に感じたことをレポートにまとめてみました。


■今回初めて開催される営業支援EXPO

リードエグジビションジャパン社主催のイベントは、似たような展示会を同時に開催し、単独開催より集客を図ることを得意とされている。今回は販促EXPO第6回、店舗販促EXPO第2回とのコラボレーション開催であり、大きくは『販促ワールド2014』と名前がついている。つまり、販促をベースにその周りの周辺ビジネスのイベントと言うわけだ。
とは言え、販促に関しては当社は興味がなく、今回は営業支援の60ブースだけを見学してきた。


ちなみに、営業支援EXPOは業界は問わず、営業そのものの支援を行なうことを業としている企業が出展している。例えば営業代行であったり、営業そのものを見える化(数値化)していくツールを提供されていたり、営業の前段階である発掘に特化したりと多岐にわたって企業が出展されていた。勿論、名刺を登録するだけと言う、凄く基本のツールを提供されている企業もある。
弊社のビジネスはクラウドを提案し、それをツールとして営業支援を行なうというのがポイントである。それらの新たなヒントを得ようということで、今回参加した次第である。



■営業を科学する

営業と言うものを簡単に分解すると、発掘、育成、商談の3つのステージに分けられるのではなかろうか。少し前までならば、発掘と営業(商談)と呼ばれていたかもしれないが、今は育成(ナーチャリング)と言う観点が増えている。

またこれらの内、発掘と育成はマーケティングと呼ばれている場合もよくある。ただ今回の営業支援では、その3ステージ全体が対象である。その内、発掘及び育成の部分を重視している企業が50%、商談の部分を重視しているのが40%、残りが全体を重視しているのが10%ぐらいか。つまり、トータルで管理、支援するというより、それぞれの場面場面で支援をしていくという形が多く感じられた。


そう、ある一部分に特化した、とんがったサービスは、非常に魅力的である。

例えば、名刺入力を人力にて行なうサービスなんかはその際たるもの。これは、このまま突き抜けて欲しいものだ。勿論その入力された顧客データの活用がその後色々と必要なわけで、それらがCRMと連携していないと管理が実はできないわけだ。ただ、何らかの連携サービスが用意されていれば、それは話が済むわけだ。逆に言うと、それらが用意されていないならば、魅力が半減するわけだ。そう、API連携なり、最悪CSVを吐き出しての連携なり、何らかの手は用意していてほしい。


連携と言うと、今回顧客情報や社員の位置情報を地図に表示させるシステムが多く展示されていた。ただ、多くが複数のデータを単純に表示をするだけ。実際それをどう活用するのかと考えると、明確な答えが返ってこない。つまり活用イメージが乏しいわけだ。そういう意味では、多くの企業が自社の営業に、自社の商品を活用していないのでは無かろうかと感じる。いや、していないと言うのは言い過ぎなのかもしれない。

営業をわかっていない企業に提案するには、十分なのかもしれないが、本当に営業をしている企業にとっては、特に単純な地図表示だけでは意味が無いように感じられた。


例えば、地図の上に訪問先をプロットすれば、行動の仕方、行動量が明確になるわけだ。つまり無駄な動きが顕著にわかるわけだ。それらを補正して、1件でも訪問件数を増やす事がこのツールではすぐさまできるのですよとかあれば、ぐっと導入に近づくわけではなかろうか。

時間が空いたから近隣の顧客が無いかを調べられますよではなく、アポ取得し予定を登録すると近隣取引先が表示され、連続して連絡ができ、効率的に回れますよとなって、初めて営業支援ツールだと思う。

そういった営業目線、ユーザー目線の提案が残念ながら今回は少なかった気がする。
ただ、これも1回目。ユーザーニーズはこの3日間で採れたと思う。次回は更なる驚くようなな営業支援に出会えることを期待して、リポートを終えたいと思う。

 

営業支援EXPO


  


ビッグデータをブラジルワールドカップからひも解いてみる

コラム

2014.06.24

■ビッグデータはバズワードなのか

ビッグデータと言うワードが出てから数年がたち、ここ最近はバズワード(ただの流行語)扱いされていた。ビッグデータが取り扱いにくいことから、「時代はスモールデータ」とか、「これからはスモールデータ」とかも昨年は言われていたこともあった。

これは、ビッグデータを活用しようとも様々な問題があり、結局活用できないジレンマから発生した所以だと考える。ただ、ビッグデータの活用は本当に難しいのだろうか。いや、そんなことはない。


例えば現在、ブラジルW杯が絶賛開催中だが、この中では様々なビッグデータが活用されている。チームが、マスコミが、専門家が自チーム、相手チームの様々なデータを抽出し、活用している。ただ、それだけならば今までの話。

今回は違う。瞬時にこれらのデータが一般市民にも提供され、それらを基に独自に分析をすることができる。その上で、解説者気取りになることもできる。いや、解説者にならずとも、詳細なデータが提供されるということは、ファンとしては非常にうれしいことだ。
それも、数週間後に提供されるではなく、ほぼ瞬時に、もしくは少しの時間をおいて見て取れるわけだ。


■ビッグデータならぬビッグ画像?


まずは、朝日新聞社デジタルの例。
こちらは、Twitter上の選手名や監督名が含まれているツイートを抽出し、そのツイート件数を基に、選手画像を時系列で拡大していく。そう、シュートをしたり、いいセーブをしたり、はたまたイエローを受けた選手がいるとそれらの画像が大きく表示されるわけだ。


日本対コートジボワール戦で本田選手のシュートが決まった時なんかは、あまりのツイート数に彼が大きくなりすぎ、画面から消えるぐらいである。詳細はHPをご確認していただけると理解していただける。

○朝日新聞デジタル 日本戦ツイート分析 日本-コートジボワール

○朝日新聞デジタル 日本戦ツイート分析 日本-ギリシャ

つまり、どれだけそのプレーに感動し、感激し、声を出した(ツイートした)かが、時系列で可視化が出来るわけだ。

これは実は単純なことであろう。今までならば、グラフで表示したことを画像の大きさで変えているだけだ。ただ、それだけで非常に表現力がアップしているし、何よりユーザーが時間を変えることにより、この時はこうだったよねと確認することができる。そう、見せ方が今までとは全く違うわけだ。ビッグデータならぬビッグ画像として。


■ポジションデータを時系列でスピーディーに


もう一例は、HUFFPOSTのワールドカップ特集。
こちらは様々なデータが提供されているが、注目すべきは選手の位置データの提供。それらも、前者と同様に時系列で。つまり、試合開始後例えば5分経過後に、誰がどの位置にいたかがわかるし、点数が入った後、メンバーチェンジの後、どう戦術が変わったのかも、確認ができるわけだ。それも、ほぼリアルタイムで確認ができるわけだ。


これがあると、観戦した時には気づかなかったポジションの乱れであったり、こうだからシュートが決まったのだなと言うのが、素人でも話すネタにはできる。勿論ある程度のスキルがあれば、更に分析し、今後どう対応していけばいいかがわかるわけだ。それも、誰もが無償で入手できるWebにおいてデータが提供されているわけだ。恐ろしいスピードである。

○HUFFPOST ワードカップ特集

そう、ビッグデータは、集まった大量のデータを、どう加工すればいいかと言う点と、どう見せればいいかと言う点に時間がかかる。しかし、今回の2つの例は、わかりやすく、ビジュアルにたけ、そしてスピーディーに、更に無償で提供しているわけだ。

勿論、これはサッカーと言う、スポーツだから表現できるのかもしれない。日々のビジネスを同じように表現することは出来ないかもしれない。いや、出来ないと言っておれば、いつまでたっても出来ないだけ。この2つのように誰もが扱えるように加工されて、初めてビッグデータ様様である。出来る筈である。

色々とヒントが隠されている事例であるし、ビッグデータを基に、試合を観ていくのもまた楽しみである。明朝は首の皮でつながっている日本対コロンビア戦。いい結果を残してもらいたいものだ。そして、ビッグな画像になる本田選手、香川選手を観たいものだ。

 

 


ビッグデータにおける個人情報の切り分け、活用について

コラム

2014.06.13

■Suicaの利用データを企業は使用してはいけないのか


昨年7月にJR東日本が、Suicaの利用データを、企業に販売した際に待ったがかかり、謝罪をしたことを覚えている方も多いと思う。Suicaの利用データから、氏名や住所と言った個人を特定できる情報は切り離し、「乗降駅、利用日時、鉄道利用額、生年月、性別及Suicaに割り振られた固有のID番号を他の形に変換した識別番号」を企業に提供したとのこと。企業側はこれらを分析し、新たなサービス開発、提供をしていく上で利用していくという話であった。しかし、これらを事前の説明もなしに、勝手にデータを使用するとはどういうことかと、利用者から問い合わせやクレームが多数寄せられて、謝罪に至ったというわけだ。


このこと自体には実は色々な課題が隠されていると考える。


まずは、氏名や住所を削除していたら、それは個人情報ではないのか。そう単純な話しではないだろう。

極端の例を記す。ある駅の利用者が1人だけだったと。とすると、その駅から乗車している人は、誰であると限定ができ、その人の識別番号が限定される。となると、それ以降はその人の移動が全て監視できる状態になろう。つまり、個人が特定ができてしまうわけだ。

今のは極端な例だが、位置情報を含めて、様々なデータを組み合わせると、個人が特定できる状態であると考えられる。勿論、そこまでするとは考えにくいが、氏名や住所は削除したからと言って、個人情報では無いとは言い切れないであろう。この辺りは非常にグレーな部分であり、たびたび扱い方法について議論に上がっている。

つまり、個人情報保護法が制定された2003年に較べITが飛躍的に進化し、その際に想定していないデータが非常に増えているわけだ。そして、「個人情報」として制定されていないが、類推できる可能性がある個人情報周辺のデータを「準個人情報」と呼ぶのだと。


では、これらの「準個人情報」を、他の企業が活用してはいけないのか。また、入手した企業そのものも、そもそも活用していいのか。この辺りは企業モラルの問題であるとも考えられる。銀行口座のデータ、カード番号のデータ、それぞれを登録していても、悪用されない。悪用しないという、基本的な考え方がある。とすると、これらはあるルールの元、活用してもらってもいいではないか。

そもそも、どう活用するかと言う話はあるが、それが顧客にとって新たなサービス、新たなメリットが発生する可能性があるならば、どんどん活用していってほしい。弊社はそう考えるわけだ。


■個人情報保護法改正案の大綱がまとまる

先だって6月9日に発表された個人情報保護法の改正案大綱では、「準個人情報」と言う言葉は使われず、またどれがそれらの対象になるか、具体的な項目も明記されなかった。ただ、個人を特定できないような、加工をしているならば、本人の同意を得なくても第三者のデータの利用が可能になるとの話しが盛り込まれている模様。特に、ここ最近の検討会の中では、経済界から「本人の同意の有無等の取得が難しい」「利活用の促進を妨げる」と言うことで、かなり反対を受けていたからの結果だ。


実際、「位置情報ゲーム」で有名な株式会社コロプラは、JR東日本のサービスより以前から、このユーザーの大まかな動きをデータとして販売している。

最近では、これを「Zoff」ブランドで有名な株式会社インターメスティックと、位置情報と購買情報を掛け合わせて、マーケティング施策へ活用しようと試験運用されているとのこと。勿論、色々な形で個人そのものを特定できない形のビッグデータをワントゥワンマーケティングに活かそうとしているいい例だと。

こういう風な活用がどんどんとできる世界になっていくべきでしょうね。今後の判断に弊社は注目していきます。

 

コロプラ社からのニュースリリース(2014/05/20)
コロプラ、インターメスティック運営の「Zoff」と位置情報を活用した 個店商圏分析の実証実験を開始 ~位置情報と購買データを分析し、企業のマーケティング活動に活用~

・NHK NEWS WEB特集「ビッグデータ活用へ大綱原案発表」

 


LINEとSalesforce.comが連携すると

コラム

2014.06.11

■マーケティング色が鮮明に

6月10日東京ミッドタウンで開催された、セールスフォース・ドットコム社主催のイベント「Salesforce1 World Tour Tokyo」が開催され、弊社代表山口も参加してきた。
先日大々的な社長交代が行なわれ、上層部がガラッと変わってからの初のイベント。色々と注目をすべき点があった。


やはり色濃く感じたのは、マーケティングよりにぐっとシフトしてきた事であろう。
セールスフォースの社名の通り、セールスの力、SFAと言う面が当初は色濃く感じられた。勿論それはそれで大事であり、それをベースに飛躍的に伸びてきたわけだ。
近年はそれだけではなく、マーケティング領域にも力を入れていき、いくつかのそういった専門企業を取り込んできた。そして、昨年のExactTarget社の買収により、その色が本当濃くなってきた。ただ、Dreamforce'13以降、話に上がるものの現実的に導入実例が殆ど無く、どうなるものかがいぶかしんでいた。

特に今まで、日本語化に手間取り、大々的に発表をしたものの本国では対応できていても、日本語では対応できないまま消えていったものも幾つかある。しかし、今回のExactTarget Marketing Cloud は違った。日本語化の正式発表だけではなく、日本企業の実例もひっさげて、基調講演内での事例報告もされた。
そう、バーニーズジャパンの実例である。非常に興味深く、これならば、導入イメージがわかるわけだ。詳細は下記リンク先をご確認ください。


ExactTarget Marketing Cloudが可能にするバーニーズ ジャパンのOne to Oneマーケティング


とは言え、まだまだマーケティングオートメーション(MA)がどんな企業でも導入出来るわけではない。

中小企業に導入していくには、ツールだけではなく、現場の、また組織の在り方、考え方から変えていかねばならないであろう。



■LINE + Salesforce.com = いいね!


更に今回は、日本語対応の発表だけでは無かった。LINEのビジネスコネクトとの提携も同時に発表された。
これは、セールスフォースの戦略の中でも重要な意味があると思われる。勿論、LINEにおいてでもである。
LINEのビジネスコネクト自体のサービスリリースは既にされている。顧客全員に同じメッセージを送るのではなく、顧客の様々なセグメントに合わせて、本当に必要な情報だけを送れる仕組み。ただ、このサービス単体だけでは使うことができず、企業側に色々と準備が必要となり、現実的には色々と問題があったわけだ。

そのセグメント分け等顧客の管理及び計画等をExactTarget Marketing Cloud側で造り上げるわけだ。そう、この二つが組み合わされることにより、新たな営業の仕組みがある程度出来上がるわけだ。これはある意味脅威である。


実際、先月の別のイベントで、LINEの田畑執行役員は、「LINEは新たなインフラ」だと言いきってられた。
また、「無視をすることが不可能な広告」「無視をすること友達を無視することにつながる」と。それらは言い得て妙である。メール配信には、色々と課題があったわけだ。それを新たなインフラとしてのLINEを使うことにより、よりダイレクトに顧客に伝えることが出来るというわけだ。

まだまだ全貌が見えていないこともあるが、引き続き注目していきたい、この2つの大きな提携である。



(セールスフォース・ドットコム社広報)セールスフォース・ドットコムとLINEがパートナーシップを締結 Salesforce ExactTarget Marketing CloudがLINEとの連携に対応

 

 

JAPAN IT WEEKに参加をして

コラム

2014.05.16

■JAPAN IT WEEKに今回も参加

毎年参加するようになって5年目ぐらいになるJAPAN IT WEEK。ITサービスを提供している企業が一手に集まり、商談をしたり、情報を収集出来る場。特に、あるジャンルだけでなく、CLOUD、CRM、開発、データストレージ、マーケティング、モバイル、通販と周辺も含めて一気に情報を得ることが出来る場である。


弊社としての参加趣旨は、今後の伸びる方向性を探りながら、自社として取り扱ったり、組める先を探すことが一つ。また、有益な情報をとりまとめ、関西でのクライアントに提供していくことである。ただ、東京ビッグサイトの広大な敷地に様々な企業が出展していることもあり、ある程度は絞ることが必要。


その中今回注目したのは、クラウド、マーケティング、GISの3点。今回だけでなく、ここ数年はこれらを中心に見ているというわけだ。また、流石にこれぐらいの期間参加してくると、流行りすたりが幾つか見えてくる。その中で感じたことをいくつか簡単にレポートしてみた。



■クラウド、マーケティング、GIS

1点目、クラウドに関しては、少し潮目が変わってきているのかと言う気がした。何でもかんでものクラウド化しましょうではなく、実際の業務をこういう風に置き換えていこうという具体的なソリューションが出ている気がした。やはり、ただの流行から一般的になりつつあり、実例が増えてきたことが要因かもしれない。実際ブースに聞いても質問内容がより具体的になっていると。


また、だからこそこういった展示会はもう不要と判断されたのか、マイクロソフト社の出展が無かった。よく、セールスフォース・ドットコム社と並んだブースで、客の奪い合いをしていたのが、今回は見られなかった。

間にデスクネッツ社があったが、kintoneを提供しているサイボウズ社のブースセミナーはいつも盛況。ディズニーのトゥーンタウンを模したブースも楽しさ満載であった。今後もこの2社の争いは、トップ2人のやり合いと共に、見ていきたいものだ。



2点目のマーケティングに関しては、流行りのマーケティングオートメーションのブースを期待したがあまり無かった。まだまだ、一般的にはそういう世界ではないのかもしれない。
ただ、エクスペリアンジャパン社のブースセミナーは結構目を見張るものであった。一度じっくり話を聞かせてもらいたいものだ。


ブースではないが、LINE社のセミナーは非常に参考になった。LINEはSNSではなく、ある意味新たなインフラ。スタンプは無視されない新たなマーケティングツールになったとのこと。なるほどと色々と感じることもあり、LINE@も新たになったこともあり、この辺りは色々と今後活用し、また提案していこうと考える。



3点目はGIS。それほど各社が力が入っているわけではないが、確実に発展はしていきている。ただ、マーケティング部門ではそこそこ使えるのだが、フィールドワークに活用するとなるとまだまだ疑問符がつく。
建築・不動産業界にクライアントを多数持つ身としては、地図とデータ、業務は切っても切れないところ。この辺りは、いくつかのベンダーと打合せをしながら、独自のソリューションを提供していきたいものだ。



■エンタープライズ向けが中心?

また、全体を通して気になるのが、エンタープライズ向けのソリューションが多かった気がする。勿論、ベンダー、メーカとしてもそっちを狙った方が、売上、利益が立ちやすいのは予想が経つ。しかし、本当に困っているのは中小企業。そこに安価にいいものを導入していくのが、今後の日本を立て直していく一つの形ではないだろうか。

自社だけでは扱え切れない場合に、弊社のような企業が密に支援をしていく。そういうことをすべきだと、改めて感じる2日間であった。クラウド、マーケティング、そこにGISを絡める。色々と出来そうだ。

  

JAPAN IT WEEK  

 

 


わかりやすさ、便利さを追求した京都市バスの大快革?

コラム

2014.04.11

■新しい環境にそろそろ慣れ始めた?


新年度になり10日ばかりがたち、新しい環境に新入社員、新入生はそろそろ慣れてなれてきたころではないかと思う。勿論、消費税が5%から8%へと増税された部分は、残念ながら慣れない。とは言いつつも、そこは諦めて受け入れなければならない。

ただ、なかなか受け入れられないものもある。地元京都市バスの改革だ。消費税増税前の3月22日にダイヤ改正を含め、大快革(大改革ではないらしい)が実施された。


■分かりやすさ向上とは


よく使われているバスに関しては増便が図られたり、今まで以上に遅くまで編成をされたりと、住民にとっては有りがたいことが多い。特に深夜バスの新設や、直行便や急行便も多数設定され、細かく対応をしていただいている。また、嵐山エリアも均一運賃区間として設定され、230円(均一金額)で行けるというのは、住民だけでなく観光客にとっても有りがたい話だと思う。


ただ、京都の市バスは路線が多数あり、それを理解するのは、非常に困難。地元民でも覚えられないが、観光客がバスマップ片手に悩んでいるのもよくよく街中で見かける。これを解消しようとした一つが、新たなラインカラーの導入だとか。

ご存知のように、京都市内の道路は碁盤の目状に張り巡らされている。その中、南北(縦)の通り6つに今回ラインカラーを設定。ただ、これが全くわからないと言うか、理解できない。

1981年に地下鉄(烏丸線)が開通して、市電が廃止された代わりに循環バスが導入された。その際、番号表示の下地にオレンジ色が採用されたのは、当初違和感があったが、すぐに慣れることができた。通常が青色で、乗車金額が定額。乗った区間で金額が変わるのが白色。それにオレンジ色が増えただけなので、誰もが慣れるのにそう時間はかからなかった。


しかし、今回は少し勝手が違う。6色のラインカラーが行き先表示の所に追加されたわけだ。あまり、目立たない形で。ただ、一気に増えたため、誰もどの色がどの通りかがわからない。正直、職員でも正確に答えられないのではないかと思う。

ちなみに図の通り、西大路通が黄色、千本通・大宮通が紫色、堀川通が緑色、河原町通が水色、東山通がオレンジ色(赤色ではないと思う)、白川通が白。唯一、白川通だけが通り名の中に色が入っているからわかるぐらい。水色は堀川通の方がイメージに合っているのじゃないかと思ってしまう。

どこかがわかりやすさの向上なんだろう。とっさにバス前面の行き先表示を見なければいけないのに、ごちゃごちゃとし、わかりにくくなっている気がするのだが、どうだろうか?


なにより、そのことによって全バスの案内表示板のシートが作り変えられたわけだ。コストをかけている割に、メリットより、デメリットの方が多い気がする。実際のところ、市民の反応、感想はどうなんだろうか。

コスト掛けるならば、早急にICカード対応を進めてほしいものだ。観光客が望んでいるのは、こちらの対応であり、どう考えてもメリットが高い。一応、今年度中には導入予定で開発を進めている様子なのだが、今までも予定が何度か先送りされてきたので、今年度の導入も怪しいものか大丈夫だろうか。


■先進的な対応

そもそも、京都の市バスは、時間通りに到着しないのが当たり前になっている。この理由は色々とあるであろう。勿論、定時運行をしようと言う様々な努力を交通局がされていることは理解しているつもりだ。

それの代わりと言っては何だが、バスロケーションシステムは、かなり早い時期に導入された。遅れをなくす以上に、少しでもバス停でのイライラを抑えようと言うところがあったのではなかろうか。またガラケー、スマホ、PCで確認し、接近情報を基にバス停に出向いている方も多いと思う。こういう先進的な対応を早くからしている割に、今回のわかりやすさの向上と言ったポイントには残念ながら疑問符が付く。


昨日、金閣寺、清水寺が1年間の来場者数が過去最高を記録したとの報道があった。観光都市京都を売っていくには、交通インフラにおいてまだまだやるべきことがあると思うんだが、どうだろうか。例えば混雑時のバス停周りの改善や、満員時のバス停通過等々。

住みやすく、外から来やすく、そして(バスで)回りやすい、街に変えていきたいものですね。


京都市交通局からの発表(2014年3月7日) 

 

 


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